バルクホールディングスの第2四半期連結業績は大幅な増収増益で進捗率も高水準

■進捗率は純利益2倍に達す  

 バルクホールディングス<2467>(名セ)は13日、16年3月期第2四半期連結累計期間(4月~9月)の業績を発表した。

 連結業績は11月10日に上方修正しており、売上高は前年同期比28.6%増の12億25百万円、営業利益は42百万円(前年同期は1百万円の赤字)、経常利益は44百万円(同収支均衡)、四半期純利益は31百万円(同3百万円の赤字)となり大幅な増収増益となった。

 各事業の取組みは、コンサルティング事業では、マイナンバー対応や情報セキュリティ対策のニーズの高まりを受けて、今年6月には、業界初の情報セキュリティマネジメントシステム運用支援ツール「V-Cloud」の提供を本格的に開始し、導入顧客数は当初想定を上回る状況にある。また、マイナンバー分野での業務提携や継続的なセミナーの開催などの諸施策に積極的に取り組み、売上高は1億4百万円(前年同期比24.4%増)となった。

 マーケティング事業では、同社強みの「リサーチ・サポート」サービスの顧客ニーズへの対応が他社との差別化要素となり、受注に繋がった。また、スーパーマーケットの売り場を活用したリサーチサービス「Shoppers Direct(ショッパーズダイレクト)」の提供に注力した。同サービスは、購買行動の観察とその場でヒアリング・アンケートが実施できる店頭調査で、ネットとリアルが融合したリサーチである。
 
 また、セールスプロモーション事業及び広告代理業では事業環境は好調に推移し、既存顧客からの定期受注を確保するとともに、デジタルマーケティングを活用した企画提案型の営業活動を積極的に行った。これにより、売上高は4億5百万円(23.5%増)となった。

 IT事業では、マイナンバー関連の開発需要や国内企業のIT投資意欲の向上を背景に開発案件及び運用保守案件ともに受注環境は堅調に推移した。売上高は94百万円(同3.8%増)となった。

 住宅関連事業では、継続して開催しているリフォームイベントや大型改装現場を活用した内覧会に加え、積極的な広告宣伝活動を実施したことから、販売状況は堅調に推移した。売上高は6億26百万円(同36.4%増)となった。

 通期業績は従来予想(5月15日公表)を据え置き、売上高は21億円(前期比1.9%増)、営業利益は45百万円(同6.6%増)、経常利益は46百万円(同6.3%減)、純利益は30百万円(前期は15百万円の赤字)を見込んでいる。

 なお、通期連結業績予想に対する第2四半期業績の進捗率は、売上高が58.3%、営業利益が93.3%、経常利益が95.7%、純利益が2.0倍に達し、高水準で推移している。

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