GENOVA、新設子会社を通じて民事再生中のADI.Gから歯科医療事業を譲受へ
- 2025/4/22 08:03
- IR企業情報

■7月事業開始予定、既存顧客の約6割を占める歯科医院向けサービス拡充
GENOVA<9341>(東証グロース)は4月22日、ADI.G(石川県金沢市)の主要な事業を譲り受けることを決議したと発表。事業譲受は、GENOVAが新たに設立予定の連結子会社を通じて行われる。ADI.Gは2024年12月に東京地裁へ民事再生法の適用を申請しており、本件はその再生支援の一環となる。譲受に際しては、監督委員の同意および裁判所の許可を前提条件としている。GENOVAは既に歯科医院を主な顧客としており同事業の取得により、同分野における専門性と実績を取り込むことで、包括的なサービス展開と経営効率の向上を狙う。
譲受対象は、歯科医療用器械・器材・薬品等の開発・販売、クラウドサービスの提供、歯科医院の設計・改装支援、コンサルティング業務、講演会や研修会の開催、さらに予防医療事業など多岐にわたる。これにより、GENOVAは歯科業界に対して多面的かつ高度なサービスを提供できる体制を整える。ADI.Gが蓄積してきたノウハウとネットワークを活用し、顧客満足度の向上と事業の持続的成長を目指す。新会社による運営開始は2025年7月1日を予定しており、許認可の取得状況によっては前倒しの可能性もある。
GENOVAは「ヒトと医療をつなぐ」をミッションに掲げるヘルスケアテック企業である。医療人材不足や医療費の増加といった社会課題に対し、ICTを用いたソリューションで貢献している。一方、ADI.Gは歯科ディーラーとして創業し、近年ではDXや感染対策の分野にも注力している。両社の連携により、歯科医療業界における課題解決力の強化が期待される。今回の事業譲受は、両社にとって持続的成長と社会的貢献を両立させる機会となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)