神戸ウォーターフロント新グランドデザイン策定、2040年に向けた再開発の新たな指針

■四つの戦略で推進、中突堤・京橋・新港突堤西の一体開発

 兵庫県神戸市は2012年から進めてきたウォーターフロント再開発事業が、神戸ポートタワーのリニューアルやジーライオンアリーナ神戸の開業という節目を迎え、新たなステージへと移行することから、今後10~15年間の施策方針を示す「神戸ウォーターフロントグランドデザイン」を策定した。神戸空港の国際化など社会情勢の変化を踏まえ、「海、山、空を感じ、みなとまちの歴史と未来をつなぐ、新たな価値創造」を全体コンセプトに掲げている。

 このグランドデザインでは四つの戦略として「移動・回遊」「緑とオープンスペース」「夜景・ナイトタイムエコノミー」「民間投資によるまちづくり」を設定し、ウォーカブルな空間整備や新たな交通システム導入、海を感じる風景の創出、上質なライトアップによる夜型観光の促進など、多角的なアプローチでエリアの魅力向上を目指す。エリアマネジメントによる賑わい創出や民間投資の誘発も重要な柱だ。

 再開発の対象は三つのエリアに分けられ、中突堤周辺は「みなとまちを感じるエンタテインメント空間」として中突堤中央ビルの再整備などに取り組み、京橋は「回遊・賑わいをつなぐウォーターフロントのエントランス」として水際プロムナードや新たなモビリティ導入を進める。新港突堤西は「リゾート気分をあじわえる空間/新たな感動や熱狂が生まれる場所」として、マリーナ誘致や歴史的建造物を活かした施設整備などを行う計画だ。これらの取組みを通じて、世界から人を惹きつける魅力的な港湾エリアの創出を目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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