
■「存在を消した展示ケース」展示品そのものと純粋に向き合える空間を実現
イトーキ<7972>(東証プライム)は4月28日の後場寄り後に一段と強含んで1775円(56円高)まで上げ、年初来の高値1812円(2025年2月17日)に向けて出直りを強めている。25日付で「東京国立博物館へ高機能展示ケース『Artivista』を納入(文化財の美しさと保存性を両立する最先端技術を搭載)」と発表しており、同社の技術力などへの注目が再燃している。
発表によると、本製品は2023年より継続納入しており、今年も最先端技術を結集した展示ケースを納入した。今回納入したのは、いずれも展示品の美しさを最大限に引き出す設計となっており、展示品の鑑賞を妨げない低反射コーティング高透過合わせガラスを採用。仏像をはじめとした貴重な文化財の繊細な表情や佇まいを、より美しく、ありのままに鑑賞いただけるという。さらに、ケース内の空気環境や湿度管理にも徹底配慮。ケースにはデータロガーを内蔵。気密性能は空気交換率0.03回/日を確保し、地震対策として滑り免震機構も装備。また、ミニマルなガラス扉機構によってガラス面を最大化し、「存在を消した展示ケース」として展示品そのものと純粋に向き合える空間を実現した。
東京国立博物館のホームページをみると、このゴールデンウイーク中も鑑賞できる展示・催し物として、以下の展示が行われている。
・イマーシブシアター(~縄文から浮世絵、そしてアニメへ~)
(2025年3月25日~2025年8月3日)
・特別展「蔦屋重三郎、コンテンツビジネスの風雲児」
(2025年4月22日~2025年6月15日)
・浮世絵現代
(2025年4月22日~2025年6月15日)
・増上寺の三大蔵―徳川家康寄進の三種の大蔵経―
(2025年4月28日~2025年6月22日)
また、今秋には、「運慶、祈りの空間-興福寺北円堂」(2025年9月9日~2025年11月30日)も予定されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)