【編集長の視点】ネットワークバリューコンポネンツはサイバーセキュリティ関連株人気再燃を上ぶれ業績推移が支援し反発

編集長の視点

ネットワークバリューコンポネンツ(NVC)<3394>(東マ)は、70円高の3855円と14営業日ぶりに反発して始まっている。来年1月9日に政府のサーバーセキュリティ戦略本部が設置されることを先取りし、同社の「標的型攻撃」に有効なシステム製品を見直し関連株買いが再燃している。今年11月にサイバーセキュリティ基本法が可決・成立した際に3日連続でストップ高した急伸特性や、今3月期業績が、期初予想を上回って推移し、さらにソニー<6758>(東1)の米国映画制作子会社が、北朝鮮のサイバー攻撃を受けて映画の公開を中止したことなども、サポート材料となっている。

■「標的攻撃型」のマルウェア対策システム製品の最新版などを続々投入

サイバーセキュリティ基本法は、政府機関や重要インフラへのサイバー攻撃が急拡大し、多様化・巧妙化、さらにロンドン五輪当時と同様に2020年開催予定の東京五輪に向け急増が懸念されるネット環境下で、サーバーセキュリティの確保は国の責務と明確化し、政府機関や重要インフラ事業者などの対策の勧告、人材の育成・確保、サーバーセキュリティ関連産業の育成などを定めている。NVCは、「標的攻撃型」に有効な米FireEye社のマルウェア対策システム製品を2012年12月から販売し、さらに最新版を投入しているほか、昨年8月には米NIKSUN社と代理店契約を締結してリアルタイム・ネットワーク監視ソリューションを提供するなど先行実績を誇っている。

同社の業績も、このセキュリティ関連やモバイル関連の無線LANなどの大型案件、監視サービスの堅調推移などから上ぶれペースを強め、今12月期第2四半期(2Q)累計業績を上方修正したのに続き、12月通期業績も、11月13日に今期第3四半期(3Q)決算の開示とともに売り上げ、営業利益を上方修正した。12月通期業績は、売り上げ28億6400万円(前期比14.6%増)、営業利益3000万円(同47.1%減)、経常利益1600万円(同54.7%減)、純利益6600万円(前期は1億200万円の赤字)と見込み、営業利益、経常利益は連続減益となるが、純利益は、前期計上の有価証券評価損などが一巡して黒字転換する。また通期業績の上方修正とともに発表した3Q業績は、前年同期比24.0%増収、93.9%営業増益、2.09倍経常増益、純利益が、5800万円(前年同期は1900万円の赤字)とV字回復し、営業利益、経常利益は、上方修正した12月通期予想を上回って着地しており、期末に向けての再上ぶれ期待も高まりそうだ。

■年初来高値へ急騰後の往って来いの安値水準からテーマ株人気の再燃へ仕切り直し

株価は、12月通期業績の上方修正にサイバーセキュリティ基本法成立が続いて、3日間の連続ストップ高を交えて年初来高値8500円まで約2倍化し、ほぼ往って来いの調整をした。この調整の引き金となった信用規制の強化も解除されており、テーマ株人気の再燃に仕切り直し、急騰再現思惑を強めて一段の戻りを試そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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