【株式市場】日銀「現状維持」で一時値を消すが回復しTOPIXは1600ポイント回復
◆日経平均の終値は1万9859円81銭(210円63銭高)、TOPIXは1600.38ポイント(13.85ポイント高)、出来高概算(東証1部)は20億7755万株
19日後場の東京株式市場は、正午過ぎに日銀の金融政策決定会合(18~19日)で金融政策が現状維持などと伝えられたため、三井不動産<8801>(東1)が後場寄り後間もなく軟調に転じるなどで全体的に値を消す場面があり、日経平均は13時前に本日の安値になる1万9761円56銭(112円38銭高)をつけた。
しかし、富士通<6702>(東1)は一段ジリ高基調を続けるなど強い銘柄が少なくなく、日経平均は終値で8月20日以来の1万9800円台となった。TOPIXも8月20日以来の1600ポイント台回復となった。主な株価指数はすべて高い。
シャープ<6753>(東1)が自社製品購入運動や日証金の貸株に対する注意喚起などにより昨日の安値更新から切り返し午後は一段高。ヤマトホールディングス<9064>(東1)は三菱UFJモルスタ証券による目標株価引き上げが言われて出直りを強め、オンコセラピー・サイエンス<4564>(東マ)は米国立がん研究所に採択との発表などでストップ高。セルシード<7776>(JQG)は手がけるプロジェクトが政府系研究開発機関の助成事業に採択され一時ストップ高となり、他のバイオ関連株も動意活発化。
本日は新規上場が2銘柄登場し、ロゼッタ<6182>(東マ・売買単位100株)はAI(人工知能)技術を活用した自動翻訳サービスなどを行い、公開価格は695円。前後場とも買い気配のまま売買が成立せず、本日の気配値での上限に当たる1599円の買い気配となり公開価格の2.3倍となった。
あんしん保証<7183>(東マ・売買単位100株)は賃貸住宅の家賃保証などを行い、公開価格は1460円。やはり前後場とも買い気配のまま売買が成立せず、気配値のまま上げる場合の本日の上限の3360円となった。
東証1部の出来高概算は20億7755万株(前引けは10億5487万株)、売買代金は2兆4292億円(同1兆2021億円)。1部上場1914柄のうち、値上がり銘柄数は1411(同1516)銘柄、値下がり銘柄数は373(同273)銘柄。
また、東証33業種別指数は不動産と空運を除く31業種(前引けは全業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、倉庫・運輸、非鉄金属、鉄鋼、保険、金属製品、精密機器、パルプ・紙、小売り、食料品、などとなった。