『連勝と連騰のあとの怖さ』=世界野球準決勝で日本チームは最後に逆転負けした。2つの点で相場と似ている印象を受けた。1つは、連勝、連騰のあとは押し目が来ること。もう1つは、次なる材料というものは直前の材料を上回らなくてはいけない、ということだ。 日本チームは予選を5連勝した。今年6月に日経平均が12連騰したのと似ている。連勝・連騰のあとには緩みが必ずといってよいほど待っているものだ。今度の野球も連勝のあとの緩みだったのだろう。 先発の大谷投手は160キロの速球で相手打線をゼロに抑えていた。二番手ピッチャーも150キロの速球だが、ここに落とし穴があった。相手打者からみれば直前投手の球に比べるとずいぶん遅く感じ打ちやすいと思うはず。相場も次なる好材料は、最初の好材料より勝っていないと上値は追い難い。スポーツも相場も、この世に生きることすべてが競争であり、「競争に耐える精神力とリズム」を掴むことが大切のようだ。