■形が整えば需給は好転している
野球でもゴルフでも変則フォームであっても腕のいい人はいますが、やはりフォームの美しい人のほうが成績は安定しているようですし、なにより見た目がいいものです。相場で、形といえば株価のフォーム・スタイルにあたるのがチャートだろうと思います。
上場間もない銘柄では形ができていないため安定性に欠けています。何度か底練りを続けていつうちに形ができ、底値圏に届いたようだという安心感が生まれてきます。形ができたときは短期筋の売り物が一巡し新規の買いが入るなど需給関係が好転しているものといえます。
2段下げ・3段下げ、ダブルボトム、逆三尊、黄金比など株価底入れにはいろいろな形があります。そうした銘柄がなぜ注目されるのか、それは多くの投資家がそれを美しい形と受け取るからだと思います。競争の激しい相場の世界でも侮るなかれ、美的感覚はあるのです。