24日は、シャープ<6753>(東1)が官民ファンドの産業革新機構による支援やメインバンクによる債務放棄などの観測を受けて後場一段高となり、一時36%高の180円(48円高)まで暴騰した。信用売り残が膨大なため買い戻しを巻き込む大相場の期待もあった。ただ、ストップ高(24日は50円高)に一歩届かず、大引けは14%高の18円高とダレ模様。ストップ高をつける勢いがなかったとして、明日以降、一本調子の上昇には慎重な見方もある。
19日に上場したロゼッタ<6182>(東マ)は上場3日目で初値がつき、朝の取引開始後に公開価格695円の5.3倍の3705円で売買が成立。その後ほどなく4405円まで上げて売買交錯となり、後場は3200円台から3900円台まで乱高下となり、終値は3850円となった。
ネクスト<2120>(東1)は月次売上高の5割増などが好感されて21.1%高となり東証1部の値上がり率1位。ベリサーブ<3724>(東1)はロサンゼルスオートショー(LAオートショー・米国時間11月20日~29日)などを念頭に自動運転技術関連株が動意を強めるなかでシステム開発テスト自動化サービスなども加わり20.4%高となり東証1部の値上がり率2位。パイオニア<6773>(東1)が自動運転技術関連株として5.5%高となり、ゼンリン<9474>(東1)は9.0%高、アジア航測<9233>(東2)は5.5%高など地図測量株にも物色が波及。
KLab<3656>(東1)は10.0%高、エイチーム<3662>(東1)は5.1%高などオンラインゲーム株が堅調で、ミクシィ<2121>(東マ)は6.7%高、CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)は中国市場での本格展開などが好感されて出直り13.4%高。
象印マホービン<7965>(東2)はゴールドマン・サックス証券が投資判断を強めて目標株価2500円と伝わり10.2%高と出直りを強め、イラスト制作ソフトなどを手がけるアートスパークホールディングス<3663>(東2)は東京五輪のエンブレムの作品応募が24日正午から受付開始とされたことなどが連想を呼び15.9%高、アサカ理研<5724>(JQS)は台湾企業との合弁設立などが言われて24.0%ストップ高。またアパマンショップホールディングス<8889>(JQS)は「民泊」や短期・中期の賃貸への参入が好感されてストップ高の17.7%高となった。