シャープ<6753>(東1・売買単位100株)は2日、出直る相場となり、朝方に約11%高の140円(14円高)まで上げて10時現在は東証の全上場銘柄の中で出来高トップとなっている。株価材料になる報道が2つ出ており、読売新聞の朝刊は「官民ファンドの産業革新機構がシャープ株式の過半を取得する検討に入った」とし、日本経済新聞は「液晶の生産再編、亀山でテレビ用終了」とした。
このところの株価は11月19日から24日にかけて産業革新機構の接近観測などが材料視されて120円前後から180円まで5割高の急伸となったが、直後、米アップル社が「アイフォーン」などに有機ELパネルも採用するとの報道を機に一時130円割れまで急落した。この乱高下により、上値での荷もたれ玉が増加したとの見方はあるが、数量売買のこなせる低位株のため「師走相場」にはピッタリとして乱高下相場の再来を期待する様子がある。