【引け後のリリース】セルシードが食道癌に関する食道再生上皮シート

引け後のリリース

■患者の術後の生活の質(QOL)向上などに期待

 再生医療のバイオベンチャー、セルシード<7776>(JQG・売買単位100株)は3日の大引け後、食道再生上皮シート[ヒト(自己)口腔粘膜由来細胞シート(開発名:CLS2702C)]の治験届を2015年12月3日に(独)医薬品医療機器総合機構に提出し、早期食道癌の内視鏡的粘膜下層剥離術後の食道狭窄を予防する再生医療等製品としてヒト(自己)口腔粘膜由来細胞シートとそのシートを移植するための器具(開発名:CLS2702D)を開発すると発表した。

 発表によると、近年、消化器外科領域における内視鏡を用いた手術の急速な進歩により、表在性食道癌に対しては、内視鏡的粘膜下層剥離術 (endoscopic submucosal dissection :ESD)が普及しつつある。だが、広範囲にわたるESD後に於いては、高い頻度で食道狭窄が起こるため、患者さんの生活の質(QOL)を著しく低下してしまい、これを解決する必要性があった。

 東京女子医科大学の臨床研究により、患者さんの口の粘膜細胞を、温度応答性培養皿を用いて作製した細胞シートを移植すると、ESD後の傷の治りが早まり、食道の狭窄を抑制できる研究結果が報告された。同社は、この成果を基にヒト(自己)口腔粘膜由来細胞シート
を用いたESD後の創傷治癒の促進、ならびにその過程で起こる食道狭窄を予防することを目的として、このたび、日本国内で治験を実施するために本日、(独)医薬品医療機器総合機構に治験届を提出した。

 今年の株価は年初の1000円台を高値として上値が重く、全体相場が中国株の急落を受けて下げた8月には515円まで下げた。しかし、以後は下値固めを経て回復が目立っている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る