【株式市場】追加緩和の期待は肩すかしだがNY急伸効果で日経平均など急反発
◆日経平均の終値は1万9698円15銭(193円67銭高)、TOPIXは1585.21ポイント(11.19ポイント高)、出来高概算(東証1部)は16億5760万株
7日後場の東京株式市場は、対ユーロでの円相場が円高基調を強めたためか、日経平均は前引けの292円高前後で一進一退となり、13時30分にかけて日銀総裁が講演で異次元緩和の効果は着実に及んでいると発言したと伝わると、追加緩和が見送られるとの見方が出て日経平均は終盤にかけて次第にダレ模様となった。ただ東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均など主な株価指数はすべて高い。
後場は、TDK<6762>(東1)が国内回帰の観測報道や機械設備に対する軽減税観測などを材料に後場一段強含み、雪印メグミルク<2270>(東1)は経営統合来の高値を、ハウス食品グループ本社<2810>(東1)は戻り高値を更新して堅調。MRT<6034>(東マ)は光通信などとの提携が好感されてストップ高を続け、メディアシーク<4824>(東マ)は正午に発表した四半期決算などが好感されて後場ストップ高。日本郵政<6178>(東1)は朝方に連日の高値更新となったアトも堅調で優勢グループ3銘柄は久々にそろって高い。
上場2日目の鎌倉新書<6184>(東マ・売買単位100株)は9時43分に公開価格1000円の2.8倍の2806円で売買が成立し初値を形成し、その後、前場にストップ高の3310円に達したまま後場はストップ高買い気配のまま大引けまで推移。
東証1部の出来高概算は16億5760万株(前引けは8億1517万株)、売買代金は1兆8918億円(同8999億円)。1部上場1922銘柄のうち、値上がり銘柄数は1275(同1600)銘柄、値下がり銘柄数は486(同217)銘柄。
また、東証33業種別指数は28業種(前引けは32業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は食料品、小売り、サービス、精密機器、水産・農林、空運、電気機器、ガラス・土石、機械、陸運、などとなった。