【株式評論家の視点】パイプドHDは情報資産プラットフォーム運営、今2月期31%増益
パイプドHD<3919>(東1)は、株式会社パイプドビッツからの単独株式移転により純粋持株会社「パイプドHD株式会社」を設立し、本年9月1日から新たなグループ経営体制をスタートしている。
株式会社パイプドビッツは、クラウド型の情報資産プラットフォーム「スパイラルR」シリーズを中心として、10,000を超える事業者から情報を安全に預かり、有効活用して頂くサービスを提供し、更なる普及拡大に注力している。
ペーパレススタジオジャパン株式会社は、建築設計事務所や建設業者にクラウド型プラットフォームやコンサルティングサービスを提供し、建設業界のIT化の核心として位置付けられる「BIM(Building Information Modeling)」の普及促進に注力している。
株式会社アズベイスは、クラウド型テレマーケティング・CRM・コールセンタープラットフォーム「BizBase」を提供すると共に、電話とインターネットの融合による新たなサービスの研究開発、普及拡大に注力している。
今年新たに設立した株式会社パブリカは、自治体に広報のIT化を支援する「マイ広報誌」を提供し、電子行政の重要政策であるオープンデータの利活用の推進注力しているほか、同新たに設立した株式会社ウェアハートは、株式会社講談社との業務提携により、同社が刊行する女性誌「ViVi」の公式オンラインショップのEC事業を展開している。
今2016年2月期・第2四半期業績実績は、売上高が18億8100万円(前年同期比24.4%増)、営業利益が3億4100万円(同12.1%増)、経常利益が3億3300万円(同9.3%増)、純利益が1億8000万円(同1.9%増)に着地。
通期業績予想は、売上高が40億円(前年同期比26.0%増)、営業利益が8億2000万円(同31.2%増)、経常利益が8億2000万円(同29.2%増)、純利益が4億9000万円(同31.6%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当は18円(同2円増)を予定している。
株価は、9月8日につけた上場来の安値1003円を底に11月30日に上場来の高値1659円と買われた後、モミ合っているが、25日移動平均線がサポートラインとして意識されており、トレンドは崩れていない。来年は参議院選挙があり、選挙関連として折に触れ物色される可能性がある。また、グループ事業会社間のシナジーの最大化を図るほか、新規サービスや人材への積極的な投資で、今後も高い成長が続くと期待される。好業績予想のテーマ銘柄として上昇トレンドが続く可能性が高いだろう。(株式評論家&アナリスト・信濃川)