【株式評論家の視点】キーウェアソリューションズは中間期停滞も今3月期通期では32%の経常増益、株価二番底形成
- 2014/12/25 09:42
- 株式評論家の視点
<銘柄の見所>
キーウェアソリューションズ<3799>(東2)は、システム開発事業(アプリケーションシステムの構築に関する業務、社会インフラ関連のシステム開発に関する業務)、総合サービス事業(システムインテグレーション、パッケージソフトウェア、サポートサービス、販売)を行っている。
足元の業績は、2015年3月期第2四半期業績が売上高72億5300万円(前年同期比9.0%減)、営業損益5億1900万円の赤字(同1億7300万円の黒字)、経常損益5億2500万円の赤字(同1億3400万円の黒字)、最終損益5億6600万円の赤字(同1億2700万円の黒字)に着地。
受注・売上高の拡大と収益向上に努めたが、一部開発案件の延期や凍結などにより受注・売上は軟調で、収益については競争環境の激化により採算性が低下したことなどが響いた。
通期業績予想は売上高180億円(前期比4.7%増)、経常利益5億円(同36.2%増)、純利益4億1000万円(同70.8%増)を見込んでいる。年間配当は期末一括10円を予定している。競争力強化、成長軌道への回帰を早期に実現するために、3つのフロンティア戦略を柱に、事業領域の拡大、新分野への進出、サービス化の加速を図っている。
株価は、2月27日につけた年初来の高値989円から10月17日に年初来の安値460円と調整。その後、もみ合いを続けているが、461円と下げて二番底形成との感が強まっている。
同社は45年以上にわたり、官公庁、運輸、通信、金融、医療、流通、製造分野等、多様な分野において、社会インフラを支える情報システム構築に携わっているが、マイナンバー制度(社会保障・税番号制度)の導入、2020年東京オリンピックに向けたインフラ投資等の需要が見込まれ収益機会が増える見通し。NECグループ、三菱商事グループ、NTTグループ、JRグループ、日本HPとのパートナーシップによる安定した受注が期待される。
今期予想PER10倍台・PBR0.81倍と割安感があり、配当類回り2.1%と利回り妙味もソコソコあり、見直し余地は広がる。中長期的な視点で底値買い妙味が膨らもう。(信濃川)