■「アノマリー」だが専属契約、来シーズンの活躍にも期待が高まる
カシオ計算機<6952>(東1・売買単位100株)は8日、昨日に続いて上場来の高値を更新する展開となり、10時を過ぎては2870円(48円高)前後で売買活況となっている。電波時計や電子辞書、電子楽器などが好調で連続最高益を更新する見込みで、12月2日にはクレディ・スイス証券が目標株価をそれまでの2800円から3000円に引き上げたと伝えられるなど、複数の証券会社から強気のシグナルが出て買い安心感が広がった。
ただ、上場来高値という点にスポットを当てた場合、買い材料はプロゴルファー・石川遼選手がひと役かったのではないかとの見方も出ている。同社株の数日前までの上場来高値は
2815円(2006年11月)。これを12月7日に2850円まで上げて約9年ぶりに更新した。一方、同社は11月25日にプロゴルファー・石川遼選手との契約更新を発表。その石川遼選手は12月6日、日本シリーズJTカップ最終戦(東京よみうりCC)で国内メジャー初制覇を果たした。株価はこの翌日から上場来高値に進んできたため、業績動向などの明確な株価材料ではないが、妙に符丁が合うと注目されている。
合理的な理由はないが株価との相関がみられる要因・材料を「アノマリー」というが、来シーズンも石川遼選手が活躍する場面では同社株が一段と盛り上がるのではないかと期待する様子がある。