10日は、世界的な総合化学大手のダウ・ケミカルとデュポンに経営統合の観測が伝えられ、ダウ・ケミカル<4850>(東1・東証外国部)が11.1%高の急伸となり、一気に年初来の高値に進んで日頃の薄商いから出来高も増加。また、日本で東レ・デュポン株式会社を合弁する東レ<3402>(東1)は日経平均270円安の中で強く0.2%高となった。
菅官房長官が午前中の会見で、安倍首相の個人のホームページにサイバー攻撃があり閲覧しにくくなったと発表し、様子見気分が強まる中でセキュリティ関連株に注目する動きが強まり、テリロジー<3356>(JQS)は21.4%ストップ高。FFRI<3692>(東マ)は大引け0.8%高。環境管理センター<4657>(東1)は引き続き北京の大気汚染など材料に5.0%高の続伸。
カイオム・バイオサイエンス<4583>(東マ)が抗体に関する特許取得などを好感して朝方から16.3%ストップ高となり、キョーリン製薬ホールディングス<4569>(東1)、そーせいグループ<4565>(東マ)は技術導出などによるマイルストン収入を好感して各々10.5%高、18.8%ストップ高。こうした動きを受けてバイオ株が軒並み動意づき、ペプチドリーム<4587>(東マ)は12月16日から東証1部に昇格することもあり8.2%高。オンコリスバイオファーマ<4588>(東マ)は5.3%高、カルナバイオサイエンス<4565>(JQG)は10.3%高。バイオ関連ではないがマルマエ<6264>(東マ)は鹿児島大学・大学院との共同研究を好感して16.5%ストップ高となった。