【狙い場・買い場】オリコンはコミニュケーション事業伸長で今3月期24%増益、期末一括8円配当、利回り3.3%
オリコン<4800>(JQS)は、好業績で下値不安の少ない割安銘柄として注目したい。同社は、PC向けサイトおよびスマートフォン向けのサイトの制作・運営・広告販売、エンタテインメント系ニュースの提供、デジタルコンテンツの制作受託等を行う「コミュニケーション事業」のほか、携帯電話向けおよびスマートフォン向けコンテンツの販売、携帯電話向けサイトの制作受託等を行う「モバイル事業」、雑誌および雑誌広告の販売等を行う「雑誌事業」、音楽・映像・書籍のマーケティングデータおよびランキング情報の提供等を行う「データサービス事業」等を展開している。
今2016年3月期・第2四半期業績実績は、売上高が213億3200万円(前年同期比1.9%増)、営業利益が2億0300万円(同13.6%増)、経常利益が1億8000万円(同29.5%増)、純利益が6600万円(同30.7%増)に着地。
通期業績予想は、売上高が46億円(前期比2.0%増)、営業利益が6億1500万円(同24.0%増)、経常利益が5億7000万円(同29.5%増)、純利益が3億円(同30.0%増)と回復を見込んでいる。年間配当は期末一括8円継続を予定している。
第2四半期において、フィーチャーフォン向けの音楽配信事業並びに雑誌事業の減収をコミュニケーション事業でカバーし、売上高は前年同期を上回って推移。一方、既存事業でのコスト抑制に注力したことが奏功し、売上原価並びに販売費及び一般管理費は前年同期に比べて減少しており、2ケタ増益と好調で通期業績の達成に期待がかかる。
株価は、8月13日につけた年初来の高値359円から8月25日に年初来の安値205円と調整。その後、240円を軸にモミ合っている。会社側は、今期についてはモバイル事業をはじめ各事業の減収をコミュニケーション事業の増収が上回り、前期を底として回復基調へ転じる期と位置付けているが、来期増収増益が観測されており、徐々に底上げムードが高まると予想する。今期予想PER11倍台と割安感があり、配当利回り3.3%と利回り妙味もソコソコある。下値不安の少ない割安銘柄として押し目は注目したい。(N)