【株式市場】円安再燃など好感し日経平均は4日ぶりに反発し新規上場株は買い気配
◆日経平均の前引けは1万9235円30銭(188円75銭高)、TOPIXは1549.87ポイント(9.52ポイント高)、出来高概算(東証1部)はSQ算出に絡む売買があり15億3076万株
11日前場の東京株式市場は、取引開始後間もなく円相場が昨日までの1ドル121円台から122円台に戻る円安基調になったため買い安心感が舞い戻り、日経平均は25円安で始まった後一気に上昇転換して上値を追い、11時にかけて235円66銭高(1万9282円21銭)まで上げた。トヨタ自動車<7203>(東1)などが強く、前引けも181円60銭高(1万9228円15銭)となり4日ぶりの反発基調となった。主な株価指数はすべて高い。
小野薬品工業<4528>(東1)が4つ目のがん治療法として注目の新薬などが材料視されて上場来高値を約1週間ぶりに更新し、TASAKI<7968>(東1)は業績予想の増額などが好感されて急反発。物語コーポレーション<3097>(東1)も高く、カイオム・バイオサイエンス<4583>(東マ)は昨日に続き抗体に関する特許取得などを好感して大幅続伸。ワイエスフード<3358>(JQS)は業績拡大期待などが言われて急伸。
本日上場のランドコンピュータ<3924>(東2・売買単位100株)は銀行・保険系、流通系などのシステム開発が主事業で、前場は買い気配のまま初値がつかず、公開価格1760円を70%上回る2992円の買い気配。
東証1部の出来高概算はSQ算出に関わる売買が5億株内外加わったようで15億3076万株、売買代金は2兆661億円。1部上場1925銘柄のうち、値上がり銘柄数は1360銘柄、値下がり銘柄数は436銘柄となっている。