大和自動車交通<9082>(東2・売買単位千株)は11日の後場寄り後8.6%高の555円(44円高)前後で推移し、今年3月以来の年初来高値更新となっている。首都圏のタクシー大手で、業界では日本交通、帝都自動車交通、国際自動車と並ぶ「東京四社」の一角。ヤフー<4689>(東1)が10日付で検索アプリ「ヤフー!地図」にタクシー関連情報を加え、ルート検索結果から直接タクシーの配車依頼もできるようになったと発表したことなどが材料視されたようだ。
ヤフーは日本交通グループとの提携で開始するが、「東京四社」の中で株式上場企業は大和自動車交通だけ。遠からず同様のIT化サービスを展開する期待があり、代替投資的な買いがあるようだ。日頃から薄商いではあるものの、2011年から傾向的に上昇しており、PBR0.7倍のためいぜん割安感が強い位置にあるといえる。