放送・スタジオ事業やデジタルメディア事業などのブロードメディア<4347>(JQS・売買単位100株)は14日、7月2日以来の150円台回復となり、9月以降の出直り相場で高値に進んだ。
この日発売の「会社四季報」「日経会社情報」新春号がクラウドゲームの育成や赤字縮小傾向などに改めて言及し、会社側は14日付でスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>(東1)グループのゲームアプリ「ラスト レムナント」(THE LAST REMNANT)に関する発表をリリース。期待が強まった。
発表によると、ブロードメディアは、Gクラスタ・グローバル株式会社(東京都港区)とともに、スクウェア・エニックス・ホールディングスのスクウェア・エニックスが制作した『ラスト レムナント』(THE LAST REMNANT)をスマートフォン・タブレット向けに、2015年12月14日、Google Play(グーグルプレイ)およびApp Store(アップストア)で提供開始した。
このゲームは、重厚なストーリーや集団バトルが魅力の軍勢ロールプレイングゲームで、高解像度かつ高フレームレートで描画される壮大な大軍勢バトルが、特別なプログラムのインストール無しにクラウド配信可能な「Gクラスタ技術」を活用することで、スマートフォン・タブレット上で、激しくそして美しく展開していくという。
ブロードメディアの株価は2014年10月の410円を高値に調整基調が続き、15年は9月に75円まで下値を試す場面があった。しかし、この下値以降は出直る様子が強まっており、週足では11月最終週あたりから主な移動平均線を順次、上回る「ゴールデン・クロス」(Gクロス)を実現した。この現象は2014年8月にも発生し、その後、株価は150円前後から410円まで急伸した。今回も約1年半ぶりに移動平均との相関がキレイに現れるかどうか注目されている。