決算説明会で注目のAIプレートに質問集中、1m角の大型プレートが展示会で好人気
アスカネット<2438>(東マ・売買単位100株)の福田幸雄社長(写真)は、14日(月)に東京証券会館内でアナリスト及びマスコミ対象に2016年4月期・第2四半期の決算説明会を行った。説明会では、第3の柱として育成中の、「エアリアルイメージング事業」に質問が相次いだ。
エアリアルイメージングは、画像映像を表す光を受け、特殊なパネル(AIパネル)を通過することによって反対側の空中に映像を結像する技術。自社で保有する特許技術を使って、新しい結像画像の表現方法を提唱、市場創造を目指し2011年3月より事業を展開している。去る、10月に展示会CEATECへ出展、長蛇の列ができる盛況だったという。
福田幸雄社長はCETECで反響の大きかったことに対し次のように説明した。「企業3社、1大学の協力を得て具体的なイメージを提案しました。とくに、今回は1メートル角の大型パネルを展示したことが大きい反響に繋がりました。これまでの小型パネルのように見る場所が限定されず、横からも画面を見ることができるため多くの方の関心を集めたと思います」という。
1メートル角のAIパネルは今回が始めてだが、同社では、「何枚かのパネルを貼り合わせて大型パネルを作っていますが、現在、貼り合わせでなく一度に大きいパネルを作ることに取り組んでいます。来年半ば頃には目処がつくとみています」(福田社長)。
小型パネルの場合は、アミューズメント機器や電機機器などに組み込みとして使われることが考えられるが、この場合は各機器メーカーの事情が絡むため時間がかかる。これに対し大型パネルの場合は、特に、店舗サイネージ(電子看板)などに有効という有望性がある。既に、アミューズメント施設、旅行代理店、店舗サイネージなどに納入、売上げが寄与している。
2016年4月期は売上8.9%増の54億2200万円、営業利益14.1%増の7億2800万円、1株利益28.8円、配当1円増配の年9円の見通し。