【株式市場】米国の利上げ幅など注目され日経平均は大幅続落だが材料株物色は活発

株式

◆日経平均の終値は1万8565円90銭(317円52銭安)、TOPIXは1502.55ポイント(25.33ポイント安)、出来高概算(東証1部)は20億6806万株

チャート14 15日後場の東京株式市場は、引き続き米国時間の15~16日に開かれるFOMC(連邦公開市場委員会)での利上げ幅などに注目が強く、シリアで国籍不明機の空爆により民間人に被害と伝えられて手控えムードも漂い、日経平均は株価指数の先物主導型で一段ジリ安となった。15時40分頃には一時320円91銭安(1万8562円51銭)まで下押し、終値での1万8500円台は10月22日以来となった。主な株価指数はすべて安い。

 ただ、「師走相場」らしく材料株物色は活発で、東芝テック<6588>(東1)は親会社の大規模なリストラ報道を受けて新たな株主に関する思惑や憶測が強まり9%高。フェリシモ<3396>(東1)は朝のTBSニュースで電子商取引=「越境EC」による中国市場での盛況が伝えられたことなどが好感されて急伸し、サイオステクノロジー<3744>(東2)は本日上場のダブルスタンダード<3925>(東マ)の大幅高が刺激などとされて急伸。フリークアウト<6094>(東マ)はIBMのマーケティング・クラウドの認定パートナーなどが好感されて急伸。ラクーン<3031>(東マ)は請求書決済代行サービスが社団法人フィンテック協会加入などが好感されてストップ高。

 本日新規上場となったダブルスタンダード<3925>(東マ・売買単位100株)は14時13分に公開価格2190円の2.3倍の5010円で初値がつき、その後6010円まで上げて終値は5750円となった。契約先が保有する膨大なデータベースを整理・抽出、資料化するなどのビッグデータ関連サービスを展開し、前場は買い気配のまま初値がつかなかった。

 東証1部の出来高概算は20億6806万株(前引けは10億1630万株)、売買代金は2兆2806万円(同1兆581億円)。1部上場1925柄のうち、値上がり銘柄数は182(同526)銘柄、値下がり銘柄数は1683(同1281)銘柄。

 また、東証33業種別指数は全業種が値下がり(前引けは空運、サービス、情報・通信の3業種のみ値上がり)し、値下がり率の小さい業種は空運、水産・農林、電力・ガス、情報・通信などだった。

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