【引け後のリリース】上場1週間のラクスが早速、クラウドサービスでの提携を発表
■自社のメール管理システムと連携しECショップの業務効率化などに貢献
クラウドを活用した経費精算ソフト「楽楽精算」などのラクス<3923>(東マ・売買単位100株、12月9日上場)は16日の大引け後、複数のネットショップの受注・在庫・商品などを一元管理するクラウドサービスを展開するNHNテコラス株式会社(東京都新宿区)との提携を発表。中長期的に当社の業績に資するものと考えるとした。
上場して1週間ほどの企業が業務提携などを発表する例はそれほど多くない。発表によると、NHNテコラスのネットショップ向け一元管理サービス「TEMPOSTAR(テンポスター)」ち、ラクスのメール共有・一元管理サービス「メールディーラー」とのシステム連携が実現することで、ECショップで購買を行った購買者から届いた問い合わせメールの画面から、注文状況などをワンクリックで確認することができるようになる。
また、ECショップが「TEMPOSTAR」と「メールディーラー」を組み合わせて利用することによって、商品の追加や配送先変更など、購買者からの様々な要望や問い合わせに対して正確かつ迅速な対応ができるようになり、業務の効率化と購買者の満足度向上に繋がるという。
ラクスの2016年3月期の業績見通し(連結)は、売上高が前期比17.6%増の40.14億円、営業利益が同27.9%増の5.69億円、純利益は同6.8%減の3.53億円、予想1株利益は32円12銭。
公開価格は1080円で、上場初日は買い気配のまま初値がつかず、2日目(12月10日)に公開価格の3.3倍の3550円で初値がついた。その後の高値は10日の3620円。予想1株利益からみたPERが113倍になるためか、この高値から連日下値を探る展開になり、16日に一時2013円まで下げた。ただ、この水準ではPER62倍になり、業績の好調なIT関連のニューフェイスとしては割高感がかなり後退したと見ることが出来そうだ。