【株式評論家の視点】バルバービは外食の未来創造を掲げ発展、今期37%営業増益、株価は出直りの構え

株式評論家の視点

 バルニバービ<3418>(東マ)は、10月28日にに東京証券取引所マザーズに上場。同社は、「美味しいものをより楽しく、より健康に、より安く」を経営理念として、レストラン事業、スイーツ事業、アスリート食堂事業、その他の事業を運営。「1店舗ごとに丁寧に作られたレストラン」と、「なりたい自分を目指すスタッフ」により、「外食の未来を創造する企業」として発展している。

 直営店運営事業では、店舗毎にデザインは違えど「世代を超えて憩えるオリジナルデザイン空間の創出」を共通のコンセプトとしてインテリアはもちろん、店ロゴ、メニュー、WEB、オリジナルグッズ、商品パッケージ等、あらゆるデザインを自社で手掛けている。

 スイーツブランド事業では、バルニバービのグループ会社「株式会社パティスリードパラディ」にて、オリジナルスイーツの生産・物販事業を行っている。文京区小石川を拠点に自社製造工場を構え、ロールケーキ「ARINCO」、パティスリー「PARADIS」、グルメクレープ「TOKYO CREPE GIRL」、フラワーババロア「花のババロア havaro」の4つのスイーツブランドを展開している。

 飲食店プロデュース事業では、直営店で培ったノウハウにて、物件開発からインテリアデザイン、メニュー開発等、顧客の要望に沿った業務をサポートしている。

 撮影スタジオレンタル事業では、バルニバービの各店舗レストランにおいて、営業時間外・内にスタジオとしてレンタル貸しを行っている。

 今2016年7月期・第1四半期業績実績は、売上高が20億1700万円、営業利益が1億4800万円、経常利益が1億5200万円、純利益が9800万円に着地。

 通期業績予想は、売上高が85億5100万円(前期比28.7%増)、営業利益が5億4700万円(同38.3%増)、経常利益が5億5700万円(同15.9%増)、純利益が3億2200万円(同8.9%増)を見込んでいる。

 株価は、10月28日に公開価格2500円を2.3倍上回る5750円で初値をつけ、同日に上場来の高値6430円と急騰。11月5日安値3595円と短期調整を挟んで12月2日高値4650円と買い直された後、12月5日安値3655円と下げて出直る動きで二番底を形成した感がある。16日に西日本旅客鉄道傘下のJR西日本不動産開発と大津駅店舗出店で合意したと発表。JR西日本グループが持つ地域と連携した駅ビル開発と、バルニバービが持つバッドロケーションでの開発によって街をつくり、大津本来の魅力を再発見させるプロジェクトとしてさまざまなコンテンツの創出を目指していく方針。今後もバッドロケーションへの出店ニーズが高まると見られることから、同社のビジネスチャンスは拡がると予想する。4650円突破からリバウンド相場入りとなるか注目されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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