■当面は開発費先行だが株価は底入れを形成し新薬への期待強まる
サンバイオ<4592>(東1・売買単位100株)は21日の後場1215円(113円高)で始まり、前場に続いて出直りを強めている。同日付で米国子会社サンバイオ・インク(SanBio,Inc.)と大日本住友製薬<4506>(東1)が慢性期脳梗塞治療剤として共同開発中の細胞医薬品に関する臨床試験の被験者募集を開始したと発表。さる10月5日には外傷性脳損傷の再生細胞薬に関する臨床被験者の募集を発表して取引時間中に一時20%高の1300円まで急騰した実績があるため期待が再燃したようだ。
2015年4月に株式を上場し、高値は5月の2117円。当面の業績は臨床試験などの開発費用が先行するため赤字の見込みだが、8月、11月に各々960円前後で反騰したため、いわゆるダブルボトム方の底入れを形成し、業績面は織り込んだ形になった。新年は新薬の実用化に向けた期待を織り込む相場になるとの見方が出ている。