【話題株】東宝が最高値から一転小動きに、「スター・ウォーズ」のネタばらし影響か、重要部分が明かされ興味半減とか
写真=東宝のHPから
東宝<9602>(東1・売買単位100株)は前週末18日に今世紀(2000年)以降の最高値3495円をつけ、同日に一斉公開となった映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の人気に乗る展開かと思われたが、週明けは一転小動きに終始。東京新聞12月20日付けに「ネタばらし」的な記事が載ったと伝えられ、人気に水を差されたとの見方が出ている。今年は年末年始の休日が短いため映画が人気を集めるとの期待があるだけに、件の記事やこれを伝えるネット情報の拡散が気になるところではある。
東京新聞の件の記事は、「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』特集」として載ったもので、登場人物の人間関係の概略図などにもある。ネット情報などを総合すると、これを知った上で映画を見るのと知らずに見るのとでは、ストーリー上、おおいに興奮度が違うらしいのだ。ネット上では「おもしろさが半減するほどのネタバレ」(エンタメ情報などのバズプラスニュース)、「人間関係をまとめた図の内容に問題があり、炎上しているという」(ライブドアニュース)などと伝えられ、かなりアクセスが集まっている様子だ。
東宝の株価は、18日に今世紀の最高値3495円をつけ、週明け21日は3370円を上値に小動きとなった。同社株の特性としては、正月映画のヒット期待と2月の配当を確保する買いから年初に高くなる傾向があると言われる。今年は東京・新宿「ゴジラビル」の本格稼働などにより業績も期待できそう。映画のヒットには水が差される形になったが、まだ見切り売りに転じるには早計といえそうだ。