【銘柄フラッシュ】東宝が「妖怪ウォッチ」で高くアークンはJNTOの韓国語HP異常など受け急伸
22日は、日本マクドナルドホールディングス<2702>(JQS)の株式を米国本社が相当程度売却との観測報道を受けて同社株が下げ、会社側のIR発表などに期待を託す様子もあったが、15時の取引終了まででは特段、会社側の発表がなく、後場は一段と軟化して7.9%安となった。
新国立競技場の設計施工案2件のうち「A案」が優位と朝一部で伝えられ、A案の施工主体の大成建設<1801>(東1)が堅調。11時頃、A案に決定と伝わると、官房長官の子息が大成建設勤めとの噂も聞かれ、一段強含んで一時4.3%高となったが、後場は目先の人気一巡感が広がり大引けは1.6%高。
東宝<9602>(東1)は大引け1.0%高にとどまったが、12月19日に一斉公開されたアニメ映画「妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」の週末の観客動員数が「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を抑えて1位と伝えられ後場は売買活発。
本日は2銘柄が新規上場となり、ソネット・メディア・ネットワークス(ソネット・メディアN)<6185>(東マ・売買単位100株)は前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは気配値のまま上がる場合の本日上限の5290円に達し、公開価格2300円の2.3倍で買い気配。
プロパティエージェント<3464>(東マ・売買単位100株)は後場に入って13時46分に公開価格1400円の2.2倍3010円で初値がつき、高値は直後の3035円。その後は売買交錯から下げ模様となり、大引けは本日の下限値段2310円となった。
上場3日目のアークン<3927>(東マ)はセキュリティー対策ソフトを手がけ、日本政府観光局(JNTO)ソウル事務所の韓国語ホームページに19日午後から21日昼前まで異常が発生し、アクセスした場合、他のサイトに誘導される可能性があったと伝えられて連想や思惑が働き17.8%ストップ高。ジグソー<3914>(東マ)も5.8%高。
経営統合を発表したミツミ電機<6767>(東1)とミネベア<6479>(東1)はミツミ電機が9.9%高と急伸し、ミネベアは2.6%安。また、アニコム ホールディングス<8715>(東1)は富士フイルムホールディングス<4901>(東1)の富士フイルムと動物の先端医療分野で来春に合弁会社との発表が好感されて7.7%高となり、富士フイルムホールディングスも0.6%高。ウェルネット<2428>(東1)はフィンテック(金融IT)関連株の出遅れとの見方で8.8%高となり同じく2位となった。