■採算性など意識されるが株価は今世紀以降の最高値圏で推移
大成建設<1801>(東1・売買単位100株)は24日、朝方の827円(8円高)から11時にかけては805円(14円安)前後と値を消し、前売買日の22日までの戻り高値更新から反落模様に転じている。22日は、2020年東京オリンピックの「顔」になる新国立競技場の設計・施工事業者の選定を巡り、同社が主体の「A案」が採用されたことを材料に続伸となったが、総工費など国民監視の中での工事とあって、採算性などに不透明感を感じる投資家が少なくないようだ。
今年の株価は2012年末から続く長期ジリ高基調に乗って順調に推移し、8月には今世紀(2000年)以降の最高値856円をつけた。その後は高値モミ合い商状だが、12月22日に841円まで上げてこの高値に接近。基調としては引き続き長期ジリ高基調の中で上値をうかがう展開になっている。