株価は約2倍、「知名度」など生かし全国展開を推進
綿半ホールディングス<3199>(東1・売買単位100株)が12月25日、前日までの東証2部から東証1部に昇格し、株価は前場1310円(61円高)まで上げ、後場は13時にかけて一段高の1320円(71円高)まで上げて好調なスタートとなった。株式を上場したのは2014年12月24日の東証2部のため、ちょうど1年で東証1部に昇格したことになる。初値は680円。業績の拡大とともに株価は約2倍になった。
同社の創業は、初代・綿屋半三郎が関が原の合戦の2年前の1598年に長野県飯田で綿の商いを開始したことに始まる老舗。現在は、生鮮食品なども置くホームセンター事業、工場などが操業したまま屋根を交換できる特許工法を持つ建設事業のほか、天然主体の医薬品原料の輸入などの貿易事業を中心に、業績は連続最高を更新する見込みとなっている。
25日午前の1部上場会見で、代表取締役・野原勇社長は「本音を言えばホッとした」と話しながらも、「当初から1部上場を目指してやってきており、これにより資金調達はもちろん、人材確保、知名度アップなどの点で一層、活動しやすくなる」「知名度という点では、今後(長野県外に)積極的に展開する上で大いに役立つ」などと語った。