分野別 過去一年間の四半期売上高と月次受注残高の推移
■半導体は、短納期品が増収を加速、FPD前年同月比5、7倍に
精密部品加工マルマエ<6264>(東マ)が発表した11月末現在受注残高(概算)によると、半導体の受注残高が105百万円(前月比20.8%減)、FPD250百万円(同横這い)、その他12百万円(同45.3%減)、全体で368百万円(同9.2%減)となり、半導体の減少が目立つが、これは半導体受注残の中で短納期品が増え、長納期品の割合が低下しているのが要因であり、受注から検収までが短縮され、売上高増を加速しているとみられる。また、FPDは、前月と同額を維持し、前年同月比では5、7倍、250百万円となった。
■半導体に需要回復が見込み、小型真空パーツで試作能力を強化
今後の見通しなどについて藤山敏久同社取締役は、「半導体分野には一時的停滞感からの脱出し需要回復が見込まれる。FPD分野は中小型から大型パネル向けまで設備投資が拡大しており、高水準の受注・出荷検収が継続する見通しである。その他分野については、幅広い分野で営業活動を続ける。
全般的には好調な受注状況が続いているので、大型真空パーツの協力企業選定を進め生産性を改善し、半導体分野などの小型真空パーツについて社内試作能力を磨き受注拡大を図る」と話している。