28日は、12月期末配当の権利確定日を昨日通過したキヤノン<7751>(東1)の大引けは1.7%安の65円安だったが、予想配当落ち分の75円ほどは下げず、一方、ブリヂストン<5108>(東1)は2.0%安の84円安となり、予想配当落ち分の70円を超える下げとなった。一方、アサツーディ・ケイ<9747>(東1)は12月初に年間総還元性向の目安を連結純利益の50%に設定して高配当を表明したが配当落ち分の2倍近い値下がりの10.1%安となった。
シャープ<6753>(東1)が台湾・鴻海精密・郭董事長の発言報道などを好感して7.3%高となり10日ぶりに反発。新日本科学<2395>(東1)はサルを用いた緑内障や加齢黄斑変性に関する発表などが好感されて12.0%高となり7日ぶりに急反発。日本抵抗器製作所<6977>(東2)は台湾メディアの報道として中国の家電大手ハイアールと温水便座での提携観測が出たようで基準値からストップ高の40.5%高。
自動運転に関連する銘柄の物色が一段と強まり、政府の自動運転車の公道走行推進報道などに加えて自動運転技術のZMP(未上場)のテレビ登場などが言われ、ZMP社に出資、提携などを行うテクノスジャパン<3666>(東1)が10.2%高、JVC・ケンウッド<6632>(東1)は8.7%高、アートスパークホールディングス<3663>(東2)は特定筋介入説なども言われて20.5%ストップ高、アイサンテクノロジー<4667>(JQS)は21.4%高。
フィンテック(金融IT)関連銘柄の物色も再燃し、さくらインターネット<3778>(東1)は18.7%ストップ高、インフォテリア<3853>(東マ)は19.9%高。
自動運転関連株やフィンテック関連株、東京オリンピック関連株などは、来年の物色テーマ株としても注目されている。