■業績好調で配当性向100%を目指す
トライステージ<2178>(東マ・売買単位100株)は28日の大引け後、第3四半期決算(2015年3月~11月累計、連結)を発表し、16年2月通期の期末配当見込みをこれまでの54円から60円に増額した。15年4月に発表した中期計画で、計画期間中の配当性向100%を目指すとしており、業績が好調なため。
第3四半期の累計売上高は前年同期比14.8%増加して278.1億円となり、営業・経常・純利益とも同じく28%から23%増加し、営業利益は7.7億円、純利益は4.2億円となった。 ダイレクトマーケティング支援事業が、売上高及び売上総利益ともに改善し、WEB事業はマーケティングソリューション提供で実績のある国内大手の開発会社と、新たな広告効果測定サービスの共同開発を開始するなど積極的な展開を行った。
2月通期の予想は据え置き、売上高は前期比8.2%増の348.2億円、営業利益は同16.0%減の7.7億円、純利益は同23.1%減の4.1億円。季節特性があるものの、営業・純利益は第3四半期まででほぼ通期予想を確保したため、第4四半期の展開次第では注目余地が一段と高まる可能性が出てきたといえる。
株価は12月7日に2443円の高値をつけたばかりで、28日の終値は2291円(12円安)と引き続き高値圏で推移した。この高値モミ合いは、9~10月の上昇相場や11月後半の上げ相場の後の足場固めになる可能性がある。