29日は、東証1部に11月上場した日本郵政<6178>(東1)などの郵政グループ3銘柄が30日からTOPIX(東証株価指数・東証1部全銘柄で算出)の算出対象に加わるため、TOPIX連動投信などが郵政3銘柄を買う資金ねん出のため他銘柄を均等に売却するとの観測があったが、後場はこうした見方の「巻き戻し」的な動きが発生し、日本郵政は14時30分頃から下げ幅を広げて4.2%安となった半面、TOPIXは後場一段ジリ高となり0.9%高。日経平均もジリ高となり0.6%高となった。
東京ドーム<9681>(東1)は三菱UFJモルガンスタンレー証券による目標株価800円説などで7.0%高と高値を更新。オルトプラス<3672>(東1)は人気ゲーム「ダービーロード presented by みんなのKEIBA」30万ダウンロード突破や石井代表取締役の高知県観光特使への就任などが材料視されて12.4%高の急伸となり、エラン<6099>(東1)は11月の東証1部昇格を受けて30日からTOPIX採用になる銘柄のアナ株とされて8.8%高。日本水産<1332>(東1)は医薬品新工場や青魚成分EPA事業への期待などが再燃して再び高値を更新し6.1%高。
日本抵抗器製作所<6977>(東2)は中国での温水便座事業の観測などが言われて連日急伸し一時28%高。ウインテスト<6721>(東2)は有機ELドライバIC検査装置などを手がけ、米アップル社がアイフォーンなどに有機ELパネル採用との過日報道を蒸し返す形で12.4%高。ただ、「師走相場」特有の材料株物色も年末ギリギリまでドタバタやるのは品がないとかで終盤は伸び悩んだ。
ジェクシード<3719>(JQS)は子会社の提携などが言われて一時ストップ高のあと11.6%高。一方、アークン<3927>(東マ)は12月18日の上場から毎日高値を更新する勢いが注目されてストップ高のまま18.3%高。ロックオン<3690>(東マ)は「フィンテック」(金融IT)技術企業との提携などが言われて21.4%高となった。