【東京証券取引所で大納会】ウィーンで音楽監督など務める指揮者・佐渡裕氏が締めの鐘
来年はどんな音楽がかなでられるか期待強まる
2015年の株式取引の最後を飾る東証(東京証券取引所)恒例の「大納会(だいのうかい)」が12月30日、午後3時の取引終了と同時に開かれた。
今年、大納会の鐘を鳴らすゲストは、9月まで8年近くテレビ朝日系の音楽番組「題名のない音楽会」の司会者をつとめた世界的な指揮者・佐渡裕(さど・ゆたか)氏。東証などの持株会社・日本取引所グループ<8697>(東1)の清田瞭取締役兼代表執行役グループCEOのあいさつに続き、管弦楽の演奏があり、続いてリズミカルに鐘を鳴らした。
恒例のゲストには、「その年に各界で最も活躍した人をお招きする」(東証)のが通例という。佐渡氏はベルリンフィルなどの客演指揮者などに加え、今年9月からはオーストリアのウィーンで108年の歴史をもつトーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任し、多忙を極める中で来場した。
なお、東証の清田CEOは今年6月に就任した。古巣・大和証券のOBによると、国債の大量発行時代にアキュムレーション、アモチゼーションといった当時先端的な金融技術を活用して消化を円滑化させた功績があるという。今年後半の株式市場で物色テーマとなった「フィンテック」(金融とITの融合)が一段と進化するなら、日銀の大量の国債買い入れに対する漠然とした不安は遠からず解決されるかもしれない。