【引け後のリリース】川崎重工とシスメックスが米国で医療用ロボット事業

引け後のリリース

■患者への影響が小さい「低侵襲」治療として急速に適応範囲が拡大

 川崎重工業<7012>(東1・売買単位千株)シスメックス<6869>(東1・売買単位100株)は13日、双方の合弁会社である株式会社メディカロイド(本社:神戸市)が米国に現地法人MEDICAROID,INC.(メディカロイドインク)を設立し、2016年1月から営業を開始したと発表した。米国で医療用ロボットの技術開発、マーケティング活動、FDA(米国食品医薬品局)対応による認証取得業務などを行う。

 発表によると、医療用ロボットを用いたロボット支援手術は1990年代に米国で開発された。様々な臨床研究・試験で安全性などが実証され、患者への影響が小さい「低侵襲」治療として急速に適応範囲を広げている。日本においても2009年に医療機器としての認可を受け、前立腺がんをはじめとした疾患の手術治療への適用が始まっている。

 川崎重工の株価は2015年3月、5月の640円台を上値に長期調整基調が続き、この間、直近までの下値は15年10月の398円、16年1月12日の393円になっている。13日は大きく反発して終値は409円(16円高)となった。当面は、この2度の下値によって「ダブルボトム」(2点底)を形成することが出来るかどうかが焦点になりそうだ。

 シスメックスの株価は15年8月に8640円の上場来高値をつけ、その後は15年10月の5990円を下値にモミ合う相場が続いている。13日の終値は7360円(130円高)。ただ、長期的な視野では2012年初の1500円前後から長期上昇基調が続き、このところのモミ合いは上昇相場の小休止にとどまっている。連続最高益の見込みで、中期的には高値を指向する期待がある。

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