トーソーの今3月期純益は台風被害特損で2ケタ減益、価格改定の効果で次期上向きへ、低PBRが支え配当取り有効

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 トーソー<5956>(東2)は円安に伴う原材料価格上昇に対応して、15年7月6日受注分からカーテンレールおよび関連部品の価格改定を実施し、15年10月5日受注分からデザインブラインドおよび関連部品の価格改定を実施した。

 2016年3月期・第2四半期(4月~9月)は、売上高が前年同期比4.4%減の103億66百万円、営業利益が同76.6%減の52百万円、経常利益が同77.1%減の51百万円、純利益が68百万円の赤字(前年同期は6百万円の黒字)だった。住宅関連市場が本格回復に至らず、円安に伴う輸入原材料価格上昇も影響した。さらに台風18号の影響による鬼怒川決壊で協力工場の一部の生産設備および資材(当社資産)が冠水する被害を受けたことも影響して減収減益、最終赤字となった。売上総利益率は同0.1ポイント低下して40.7%、販管費比率は同1.5ポイント上昇して40.2%となった。特別損失に災害による損失1億13百万円を計上した。

 通期は、売上高が前期比2.4%増の230億円と増収だが、営業利益が同10.6%減の7億20百万円、経常利益が同10.7%減の7億円、そして純利益が同13.1%減の3億円としている。住宅関連市場の本格回復の遅れ、円安による輸入原材料価格の上昇などに加えて、台風18号に伴う災害損失1億13百万円計上も影響する。配当は年10円(第2四半期末5円、期末5円)としている。

 株価は昨年来高値が551円(15年3月23日)、同安値は460円(15年9月7日)、1月13日終値は494円。利回りは年2.0%、期末では1.0%。PBRは0.5倍と低く下値不安はなさそうだ。

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