【株式市場】先物にヘッジ売り出て「棹尾の一振」不発だが材料株は活況

2014年12月30日終値
◆日経平均の終値は1万7450円77銭(279円07銭安)、TOPIXは1407.51ポイント(17.16ポイント安)、出来高概算(東証1部)は16億6698万株

チャート5 30日(大納会)後場の東京株式市場は、日経平均が次第に軟調の度を強め、本日の安値になる1万7450円77銭(279円07銭安)で大引けとなった。2日続落。ギリシャの政局混迷、ユーロ安への懸念、ロシアルーブルの波乱などを受け、年末年始の休場中に異変が発生した場合のヘッジとして日経平均などの先物を売り建てておく動きが強まった。昨年、一昨年の大納会は2年続けて終値がその年の高値になったが、今年は「棹尾の一振」(とうびのいっしん)もならなかった。

ただ、主な株価指数の中では新興市場の日経JASDAQ平均が堅調で3日続伸。また、LEIT(不動産投信)指数は年初来の高値を更新した。

トヨタ自動車<7203>(東1)日立製作所<6501>(東1)などが安かったほか、ソニー<6758>(東1)は米ソニー・ピクチャーズの映画好調と伝えられたもののユーロ安・円高が逆風とされて下落。ロシア関連株とされるJT<2914>(東1)も安い。

ただ、その分、材料株の個別物色は活発で、東証1部昇格から約1か月を経て本日の終値でTOPIXに採用される一正蒲鉾<2904>(東1)OCHIホールディングス<3166>(東1)が大幅続伸となり、9月上場のFFRI<3692>(東1)はサイバーテロ対策の重要性が増すとの見方で後場一段高となりストップ高、キャリアリンク<6070>(東2)はマイナンバー制度に期待などとされて急反発となり、上場7日目のサイジニア<6031>(東マ)、同4日目のエクストリーム<6033>(東マ)はストップ高となった。

東証1部の出来高概算は16億6698万株(前引けは8億89万株)、売買代金は1兆6172億円(同7034億円)。1部上場1859銘柄のうち、値上がり銘柄数は461(同696)銘柄、値下がり銘柄数は1261(同984)銘柄。

また、東証33業種別指数2業種(同9業種)が値上がりし、値上がりした業種は、繊維製品、空運、のみだった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る