多額特損の川崎重工新安値、28日に3Q決算発表、通期減額に注視、既に月足は下げ基調に転換
- 2016/1/15 10:52
- 株式投資ニュース
多額の特損発生の川崎重工業<7012>(東1・1000株)は、寄付11円安の386円から26円安の371円と下げ昨年来安値を大きく更新する動きとなっている。ブラジルでの造船事業不振で特損221億円(15年3月の純益に対し約43%に相当)を今3月期・第3四半期で計上する。期末の配当7円は予定通り実施するという。第3四半期(3Q)は、1月28日に発表の予定。ここで、通期予想(第2四半期時点では営業利益10.0%増益、純益33.6%増益)が、どれだけ減額修正となるかが注目される。「新興国など海外の情勢が厳しくなっているので、今期以上に次期の業績がどうなるかが心配。とくに、月足チャートにおいては24カ月線を下回っていることも心配だ」(中堅証券アナリスト)という。現在の株価水準は昨年来高値に対し5.7合目。小戻りはあっても上値を切り下げる方向だろう。