【株式評論家の視点】テイクアンドギヴ・ニーズは高値から6割下げで値幅整理一巡、業績好くPER割安

株式評論家の視点

テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>(東1・売買単位100株)は、2014年1月の2480円を高値にほぼ一貫して下落。途中、窓を開けながら12月には932円の安値を付けた。この下落率は60%を越え、この水準まで売られると、値幅調整一巡感が台頭してくる。

PERが10倍を切ってくれば、売り方もこの水準では積極的には売りづらい。信用買い残高も30万7800株と、それほど苦にならない株数だ。需給関係は明らかに改善の方向にある。1年におよぶ長期下落相場も終焉したと見られ、本格的な反騰局面に突入する寸前を狙ってみたい。

業績は2015年3月期、売上高620億円(前期比2%増)、営業利益38億円(同5%増)、経常利益35億円(同5%増)、当期純利益14億円(同3.1%増)を確保する見込みである。この時点での予想一株当たり利益は107円と高収益をキープする。配当は年15円を据え置く。

来期は売上高650億円(今期予想比4.8%増)前後、営業利益45億円(同18.4%増)前後、経常利益42億円(同20.0%増)前後、当期純利益17億5000万円(同25.0%増)前後を確保するという観測もある。この数字を基にした一株当たり利益は135円となり、さらに収益水準が高まる。このように好業績を確保するのは、直営店の挙式数が回復しているうえに、海外ウエディングの好調が背景としてある。また、中国での先行投資の負担増も一巡する。(志木克己)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る