【高配当銘柄】ソ-バルの今2月期は6年連続増配、期末19円(年38円)配当、増収増益

配当特集

 ソーバル<2186>(JQ・100株)は、国内有数の独立系組み込みシステム開発企業。コンシューマ向け製品から特殊分野で用いられる装置まで多岐に渡り、ソフトウエアに留まらずハードウエアの研究・試作・量産設計の技術協力などさまざまな開発を展開している。決算期は2月期で、増収増益、期末19円配当の権利付き。

<Q>ジャスダック上場のソーバル(2186)は2月期決算だが、配当と株主優待はどういう内容か。

<A>まず、前期・2015年2月期の配当は中間期13円、期末18円の合計31円。2016年2月期は中間期19円を実施済みで期末も19円を予定しているから年間合計38円と前期に対し7円の増配となる。今期で6年連続の増配。なお、同社の単元株は100株。

 株主優待は、毎年8月31日が基準日である。100以上~500株未満でクオカード500円、500株以上でクオカード2000円贈呈となっている。

<Q>利回りはどの程度か。

<A>株価は1120円程度だから年間の配当利回りは約3.4%と高利回りといえる。仮に、100株買って今年8月の優待をゲットすれば、配当と優待を合わせた年間の総合利回りは約3.8%という計算。2月末では期末の配当19円だけだが、それでも所有期間1カ月強で約1.7%という高い利回り。

<Q>業績見通しは。

<A>同社は長年、人材開発と教育に投資を続け、高い定着率とともにIT分野の技術革新に注力、国内有数の独立系組み込みシステム会社として高い評価を得ている会社。キヤノン・ソニー関連の他、富士通関連のソフト開発が好調で16年2月期は売上2.6%増の71億円、営業利益5.1%増の5億8000万円、純益5.0%増の3億5000万円、1株利益83.3円の見通し。今期見通しを3年前(13年2月期)と比べると売上は10.3%伸長、営業利益26.9%伸長、純益42.2%伸長という好内容。今後も着実な伸長が予想される。

<Q>株価の歩みと見通しについては。

<A>長期の月足チャートでみると2009年から2012年まで約3年間の400円中心のモミ合いを12年春に上放れて15年6月の1480円まで3.7倍の急伸となっている。その後は調整しているが、昨年9月の1026円を下値に12月末終値は1270円と反発、足元では1120円と昨年9月安値に対するダブル底形成中といえる展開。

 高利回りで、しかもPERは13.7倍程度と割安水準。特に、高利回りが下支えとなって株価はここからの下振れはなさそうなので、配当取りで注目できると思われる。

 

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