【株式市場】原油・NY株の連鎖安など懸念し日経平均は今年最大の下げ幅

◆日経平均の終値は1万6416円19銭(632円18銭安)、TOPIXは1338.97ポイント(51.44ポイント安)、出来高概算(東証1部)は25億6622万株

チャート12 20日後場の東京株式市場は、NY原油先物が時間外取引で一段安などと伝わり、今夜のNY株式の動向に懸念が広がりホンダ<7267>(東1)などが一段ジリ安となった。日経平均は時間とともに下げ幅を広げ、大引け間際に660円76銭安(1万6387円61銭)まで下落し、今年最大の下げとなった。2015年1月の昨年来安値を更新。主な株価指数はすべて安い。

 後場は、日経平均採用銘柄の一段安などを受けて材料株や好業績株の個別物色が一段と強まり、サイバネットシステム<4312>(東1)が3次元加工システムなど材料に前場から連日ストップ高買い気配を続け、ヒト・コミュニケーションズ<3654>(東1)は引き続き業績予想の増額修正や株式分割が好感されて堅調持続。Hamee(ハミー)<3134>(東マ)は株式4分割の発表が好感されてストップ高となり、ジグソー<3914>(東マ)は自動運転技術のZMP(東京都文京区)との提携が引き続き好感されて2日連続ストップ高。桑山<7889>(JQS)は20日からの「第27回国際宝飾展」(東京ビックサイト)に注目などとされて急伸。

 東証1部の出来高概算は25億6622万株(前引けは10億7242万株)、売買代金は2兆6725億円(同1兆801億円)。1部上場1935銘柄のうち、値上がり銘柄数はわずか2%の40(同312)銘柄、値下がり銘柄数は97%にあたる1886(同1533)銘柄。

 また、東証33業種別指数は前引けに続いて全33業種が値下がりし、値下がり率の小さい業種をみると、水産・農林、精密機器、食料品、パルプ・紙、繊維製品、医薬品、ゴム製品、化学、空運、卸売り、小売り、金属製品、などとなった。

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