【狙い場・買い場】日本電技は今3月期配当を中間5円に対し期末41円の合計46円へ、株価底打ち反転

狙い場・買い場

 日本電技<1723>(JQS)は、ミニゴールデンクロスを示現。割安感があり配当利回り妙味が増す銘柄として注目したい。同社は、ビルディング・オートメーション(BA)と、ファクトリー・オートメーション(FA)およびプロセス・オートメーション(PA)を主力に総合エンジニアリング事業を展開している。

設計・施工から調整、メンテナンスに至るまで、創業以来のノウハウを活かし、オフィスビルから工場の生産ラインまで「計測」「監視」「制御」という「計装」のコアテクノロジーを軸に、多様化するニーズに対応している。今16年3月期・第3四半期実績は、売上高が120億8000万円(前年同期比31.1%増)、営業損益が1億9800万円の赤字(同9億1600万円の赤字)、経常損益が1億5600万円の赤字(同8億2300万円の赤字)、最終損益が1億2600万円の赤字(同5億4400万円の赤字)に着地。

 通期業績予想は、売上高が250億円(前期比6.5%増)、営業利益が19億円(同7.8%減)、経常利益が19億5000万円(同10.1%減)、純利益が12億5000万円(同8.6%減)を見込んでいる。年間配当46円(第2四半期末5円、期末41円)を予定している。

 第3四半期において売上高は、空調計装関連事業、産業計装関連事業とも増加。同社の場合、通常の事業の形態として、売上高及び利益の計上が第4四半期に集中するため、営業損失、経常損失及び四半期純損失となることが常態で、通期業績予想は達成できる見通し。

 株価は、昨年8月25日に昨年来の安値1030円、同10月5日安値1030円と売り直されて底値確認から本年1月5日に昨年来の高値1308円と上昇。その後、1250円を軸にモミ合っていたが、同29日に1315円と買われ高値を更新している。2018年度受注目標300億円(空調計装関連事業250億円、産業計装関連事業50億円)目標を掲げているが、ABB社が製造する産業用ロボットを、食品工場向けに提案し、エンジニアリング・付帯設備含めた据付・メンテナンスまで一貫提供する、産業用ロボット事業の拡大に期待感がある。今期予想PER8倍台・PBR0.70倍と割安感があるほか、配当利回り3.5%と利回り妙味が増す。中長期的な視点で上値追い姿勢を強めるか注目されそうだ。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る