【アナリスト水田雅展の銘柄分析】プラマテルズの16年3月期第3四半期累計は増収増益、通期予想に増額余地

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 プラマテルズ<2714>(JQS)は合成樹脂の専門商社で高付加価値商材の拡販を推進している。16年3月期第3四半期累計は増収増益だった。進捗率は高水準であり、増収営業増益・増配の通期予想に増額余地がありそうだ。株価は地合い悪化の影響で水準を切り下げたが、第3四半期累計の増収増益も好感して急反発した。指標面の割安感も評価して出直り展開だろう。

■双日グループの合成樹脂専門商社、高付加価値商材を拡販

 双日<2768>グループで、プラスチック原材料・製品・関連機器の専門商社である。エンジニアリング系樹脂、スチレン系樹脂を主力として、オレフィン系樹脂、塩化ビニール系材料なども取り扱っている。

 需要先はOA・事務機器、光学機器を主力として、家電・電子、医療機器、建材、自動車、容器・化粧品、玩具・その他と幅広い。原材料メーカーと販売先を繋ぐ高い提案営業力を強みとしている。

 高付加価値商材の拡販、良質な商権を持つ優良会社の営業権取得やM&Aを積極化するとともに、海外は中国、ベトナム、フィリピン、タイ、インド、台湾などアジア地域に積極展開している。中期戦略では17年3月期に向けた目標として、経常利益10億円、自己資本比率30%維持、安定配当の継続を掲げている。

■四半期別推移は堅調

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月~6月)138億45百万円、第2四半期(7月~9月)141億23百万円、第3四半期(10月~12月)146億70百万円、第4四半期(1月~3月)143億99百万円で、営業利益は第1四半期1億86百万円、第2四半期2億02百万円、第3四半期2億16百万円、第4四半期1億94百万円だった。堅調な推移だ。

 また15年3月期のROEは6.1%で14年3月期比2.2ポイント上昇、自己資本比率は34.4%で同3.9ポイント上昇した。配当性向は26.2%だった。配当政策については、将来の事業展望(海外展開およびM&A)と経営基盤・財務基盤の強化のため必要な内部留保を確保しつつ、安定的な配当の継続を実施していくことを基本方針としている。

■16年3月期第3四半期累計は増収増益

 1月27日に発表した今期(16年3月期)第3四半期累計(4月~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比4.0%増の443億50百万円となり、営業利益が同9.7%増の6億63百万円、経常利益が同7.5%増の6億49百万円、純利益が同22.4%増の4億39百万円だった。

 海外拠点の増商および円安による円換算額の増加などで増収だった。海外売上高は同14.4%増の159億78百万円だった。売上総利益率は6.0%で同0.3ポイント上昇、販管費比率は4.5%で同0.2ポイント上昇した。営業外収益では受取配当金が増加(前期は21百万円計上、今期は27百万円計上)したが、為替差益が減少(前期は11百万円計上、今期は2百万円計上)した。また持分法投資利益が減少(前期は15百万円計上、今期は4百万円計上)した。特別利益では清算配当金8百万円を計上した。

 商材別の売上高は、主力のエンジニアリング系樹脂が同6.9%増の205億35百万円、スチレン系樹脂が同3.1%減の84億11百万円、オレフィン系樹脂が同6.4%減の44億10百万円、塩化ビニール系材料が同2.9%減の21億37百万円、その他樹脂が同1.6%増の11億55百万円、製品(合成樹脂関連他)が同11.5%増の67億50百万円、合成樹脂関連機械・シートが同50.2%増の9億49百万円だった。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(4月~6月)145億77百万円、第2四半期(7月~9月)151億70百万円、第3四半期(10月~12月)146億03百万円で、営業利益は第1四半期1億98百万円、第2四半期2億26百万円、第3四半期2億39百万円だった。堅調な推移だ。

■16年3月期通期は増収営業増益・増配予想、さらに増額余地

 今期(16年3月期)通期の連結業績予想は前回予想(4月28日公表)を据え置いて、売上高が前期比4.3%増の595億円、営業利益が同2.7%増の8億20百万円、経常利益が同2.5%増の8億円、純利益が同横ばいの4億90百万円としている。

 高付加価値商材の好調が牽引して増収・営業増益予想だ。想定為替レートは1米ドル=120円(15年3月期実績は1米ドル=105円88銭)としている。配当予想(4月28日公表)は同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)で予想配当性向は27.9%となる。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.5%、営業利益が80.9%、経常利益が81.1%、純利益が89.6%で、利益進捗率が高水準である。主力のエンジニアリング系樹脂が好調であり、円安も寄与して通期業績の会社予想に増額余地がありそうだ。

 グループ全体の連携強化や海外拠点の有機的活用で、得意先である海外進出日系企業に対して顧客密着型の営業を強化する。中期的にもアジア地域への積極展開で収益拡大基調が期待される。

■株価は第3四半期累計の増収増益も好感して急反発

 株価の動きを見ると、地合い悪化の影響で水準を切り下げたが、1月21日の昨年来安値430円から急反発し、2月2日には481円まで急伸する場面があった。第3四半期累計の増収増益も好感したようだ。

 2月3日の終値450円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS57円32銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は3.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS998円75銭で算出)は0.5倍近辺である。時価総額は約38億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線および26週移動平均線突破の動きを強めている。16年3月期増収営業増益・増配予想で増額余地があり、1桁台の低PER、0.5倍近辺の低PBR、3%台の高配当利回りという指標面の割安感も評価して出直り展開だろう。

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