長期金利の指標国債利回りが遂に「ゼロ%」を下回りマイナス圏に突入

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■「マイナス金利」政策に加え株式の大幅安受け退避資金が流入も

 長期金利の指標になっている10年国債の市場利回りが債券市場で9日午後13時30分にかけて遂に「ゼロ%」を下回り、マイナス0.010%まで低下した。日本の金融市場では史上初になる。

 国債などの公社債(債券)はクーポン(表面利率)が一定のため、買いが増えて値段が上がると利回りは低下する。日銀が「マイナス金利」政策を決定した1月29日以降、低下ピッチが強まり、9日は、午前中に新発2年国債の利回りがマイナス0.215%、新発5年債はマイナス0.225%などと中期金利の指標銘柄が相次いで「氷点下」に入り、10年国債も「ゼロ%」ちょうどまで低下していた。株式市場が再び大幅安となったため、退避資金が債券に向かった面もあるようだ。

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