星光PMCの15年12月期連結営業利益は前期比4倍超

■製紙用薬品、印刷インキ用・記録材料用樹脂ともに大幅増益、加えて化成品が通年で寄与

 10日に発表された製紙用薬品の星光PMC<4963>(東1)の15年12月期連結業績は、増収大幅増益であった。製紙用薬品、印刷インキ用・記録材料用樹脂事業ともに大幅増益となったことに加え、化成品事業が通年で業績に寄与した。その結果、営業利益は前期比4倍超となる。

 15年12月期連結業績は、売上高245億69百万円(前年同期比2.5%増)、営業利益13億18百万円(同312.1%増)、経常利益13億35百万円(同156.2%増)、純利益10億72百万円(前年同期△18百万円)と増収大幅増益で最終利益は黒字転換となった。

 セグメント別の業績を見ると、主力の製紙用薬品事業は、国内市場、中国市場における差別化商品の売上増加に努めたことで、売上高は、158億21百万円(前年同期比2.3%増)、セグメント利益は12億93百万円(同67.1%増)となった。

 印刷インキ用・記録材料用樹脂事業では、オフセットインキ用樹脂、水性インキ用樹脂及び記録材料用樹脂の売上高がそれぞれ減少した。その結果、売上高は、53億63百万円(同9.9%減)となったが、利益面では、コスト削減・合理化により、セグメント利益は1億49百万円(同138.0%増)と減収ながら大幅増益。

 化成品事業の業績は、売上高33億84百万円、セグメント利益は3億21百万円(前年同期△92百万円)と黒字転換。

 今期16年12月期連結業績予想は、売上高248億30百万円(前期比1.1%増)、営業利益14億60百万円(同10.7%増)、経常利益15億20百万円(同13.8%増)、純利益11億30百万円(同5.3%増)を見込む。

 10日の株価は、株式市場の地合いが悪いこともあって、前日比47円安の963円と4桁を割り込んでいる。しかし、好業績に加え、CNF(セルロースナノファイバー)、銀ナノファイバー等の材料があることから、投資家の関心は高いものと思われる。

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