山崎製パンは12月決算好調だが「ナビスコ」契約終了が影響して安い

株式市場 銘柄

■ヤマザキナビスコが9月から「ヤマザキビスケット」に

 山崎製パン<2212>(東1・売買単位千株)は15日、軟調続落の始まりとなり、取引開始後に2180円(264円安)まで軟化する場面を見せて売買交錯となっている。前週末の取引終了後に2215年12月期の決算と売買単位の100株への変更、および連結子会社ヤマザキ・ナビスコのライセンス契約終了を発表。12月決算は連結営業・経常利益とも2割増益となり、今期の見通しも営業利益を11%増、純利益は26%増とするなどで好調だったため、米ナビスコ社のブランドである「リッツ」「オレオ」などの販売終了が投資家心理に影響したとの見方が出ている。

 発表によると、ヤマザキナビスコは、昭和45年(1970年)10月に山崎製パン、米国ナビスコ社(後に米国クラフト・フーズ社に統合し現在は「モンデリーズ・インターナショナル社」)、および日綿實業(現在は双日)の合弁会社として設立された。

 モンデリーズ・インターナショナル社とのライセンス契約を来る8月31日の契約満了日をもって終了させることを決定。これに伴い、ヤマザキナビスコは、9月1日をもって商号をヤマザキビスケット株式会社(以下「ヤマザキビスケット」という。)に変更。なお、「オレオ」「リッツ」「プレミアム」および「チップスアホイ」の4ブランド製品につきましては、8月31日をもって製造を終了し、残余在庫の販売を経て終売するという。

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