ラクーンが日本未上陸のイタリアンブランド仕入れなど注目され上値追う
- 2016/2/16 14:47
- 株式投資ニュース
■電子商取引サイト「スーパーデリバリー」で小売店の差別化を支援
企業間電子商取引サイトなどのラクーン<3031>(東マ・売買単位100株)は16日、運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」で日本未上陸ブランドを含むイタリアのメンズファッションブランド500~600点の共同発注販売を開始したと発表。株価は後場一段と上値を追い、5%高の455円(21円高)まで上げて売買活発となっている。「スーパーデリバリー」の会員小売店が店頭での差別化商品や人気商品として展開できることになり、裾野拡大などに期待が広がった。
発表によると、この取り組み「SD Selection」は、第1弾として、毎年イタリアで開催されている世界最大級のメンズファッションの展示会「ピッティ・ウォモ(正式名:PITTI IMMAGINE UOMO)」に出展したメーカーの商品で、老舗のファクトリーメーカーから、立ち上がって間もない新進気鋭のデザイナーブランドまで日本未上陸のブランドを含む計7社の商品をセレクト。これを、小売店は通常と同じように、現地に行かずともウェブ上から仕入れることができる。
同社株は、2015年12月から16年1月にかけて、後払い決済サービス「Paid」がスマートフォン上の無料通話アプリ「LINE」(ライン)の利用料支払いに対応する提携などが材料視されて「フィンテック」(金融IT)関連株としての期待が強まり、400円台前半から879円まで急騰した実績がある。電子商取引サイトを含め、展開力のある事業として今後も注目が強まりそうだ。