【話題株】ラクーンが急伸し国際越境ECサービスへの「ペイパル」導入など好感
- 2016/3/9 12:43
- 話題株
■スーパーデリバリー「SDexport」の利便性が一段と向上
企業間の卸/仕入れサイト運営などを行うラクーン<3031>(東1・売買単位100株)は9日の前場、急伸相場となり、8%高の589円(44円高)まで上げて大きく出直る展開になった。
同日付で、主要サイト「スーパーデリバリー」の国際越境ECサービス「SD export」が、このほど203の国と地域で1億7900万人が利用するネット決済のグローバルスタンダード「PayPal」(ペイパル:PayPal Pte. Ltd.本社:シンガポール)への対応を開始したと発表。期待が高揚した。
同社の国際越境ECサービス「SD export」は、国内のメーカーと海外の小売店が取引できる卸・仕入れサイトで、メーカーは日本国内にあるスーパーデリバリー倉庫に商品を発送するだけで、世界134ヵ国の小売店や企業と手軽で安全に取引することができる。ペイパルに事前にクレジットカード情報を登録しておけば、カード情報を購入先に伝える必要はなく、IDとパスワードを入力するだけで決済が完了するという。
株価は2015年12月から16年1月にかけて400円前後から879円まで急伸を演じたばかりで、このときは幅広い意味での「フィンテック」(金融IT)関連銘柄として期待が強まった。3月6日で1月の高値から3カ月を過ぎたため、日柄調整に一巡感が広がる頃合いになり、再び動きやすくなるとの見方がある。業績は連続最高益を更新する見込みのため買い安心感がある。