【株式市場】日銀「現状維持」で日経平均は後場下値を探り4日ぶりに反落

株式

◆日経平均の終値は1万7117円07銭(116円68銭安)、TOPIXは1372.08ポイント(7.87ポイント安)、出来高概算(東証1部)は20億9325万株

■新規上場3銘柄はすべて前場に初値をつける

 15日後場の東京株式市場は、取引開始の前後から日銀の金融政策決定会合の結果が断続的に伝えられ、全体的には現状維持の中で証券業界のMRF(マネー・リザーブ・ファンド)はマイナス金利の対象外と伝わったため、野村ホールディングス<8604>(東1)などの証券株が一時急伸する場面があった。ただ、一方では金融政策への手詰まり感も言われ、日経平均は先物主導で下げ幅を広げ、14時にかけて一時191円19銭安の1万7042円56銭まで下押す場面があり、4日ぶりの反落となった。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均は基調続伸となった。

 後場は、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)などの大手銀行株が日銀の金融政策会合の結果が伝えられた直後に堅調転換する場面があったが値を保てず、住友不動産<8830>(東1)などの不動産株は下げ幅を拡大。一方、正栄食品工業<8079>(東2)は昨日発表の四半期決算などが好感されて一段ジリ高となり、AMBITION(アンビション)<3300>(東マ)は株式分割や「民泊」促進政策などが好感されてストップ高。3Dマトリックス<7777>(JQG)はがん細胞治療に関する特許成立などが好感されてストップ高。

■3銘柄が新規上場

・富士ソフトサービスビューロ<6188>(JQS・売買単位100株)は9時25分に公開価格890円を2.2%上回る1010円で初値がつき、高値は前場の1170円、終値は980円。
・ユー・エム・シー・エレクトロニクス(UMCエレクトロニクス)<6615>(東1・売買単位100株)は9時31分に公開価格3000円を17%下回る2480円で初値がつき、高値は前場の2554円、終値は2241円。
・富山第一銀行<7184>(東1・売買単位100株)は9時13分に公開価格470円を6.4%上回る500円で初値をつけ、高値は前場の504円、終値は476円。

 東証1部の出来高概算は20億9325万株(前引けは8億6032万株)、売買代金は2兆1123億円(同8369億円)。1部上場1944銘柄のうち、値上がり銘柄数は843(同1041)銘柄、値下がり銘柄数は947(同770)銘柄。

 また、東証33業種別指数は8業種(前引けは12業種)が上げ、値上がり率上位は、小売り、情報・通信、電力・ガス、医薬品、パルプ・紙、その他製品、空運、サービス、となった。

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