【引け後のリリース】日野自動車がトヨタと燃料電池バスを名鉄バスに提供
- 2015/1/8 16:50
- 株式投資News
■1月9日から豊田市内を走る路線バスとして運行開始
日野自動車<7205>(東1)とトヨタ自動車<7203>(東1)は8日、新しい燃料電池システムによる燃料電池バス(以下、FCバス)を開発し、1月9日から豊田市内を走る路線バス「とよたおいでんバス」の営業運行向けに提供すると発表した。運行事業者は名鉄バス豊田営業所で、運行路線は、とよたおいでんバス「豊田東環状線」(豊田市~三河豊田駅前)を一日3往復(月曜日を除く)。当面は1台で運行。これを通じて、FCバスの実用性や有用性を検証し、着実に研究開発を進めていくとした。
発表によると、新しい燃料電池システム「トヨタフューエルセルシステム」(以下、TFCS)は、燃料電池技術とハイブリッド技術を融合させ、トヨタが昨年12月に先陣を切って一般向けに発売を開始した燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」向けに開発したシステム。燃料となる水素の充填は、NEDO事業として、とよたエコフルタウン水素ステーションを使用する。
今回のFCバスには、出力を高めるためにFCスタック及びモーターなどを2個搭載するほか、高圧水素タンクを8本搭載している。さらに、外部電源供給(V2H)システムは、2013年11月に開始した実証試験等の結果を活かし改良している。
日野自動車の8日の株価終値は1636円(36円高)となり、12月につけた昨年来の高値1729円に次ぐ戻り高値に進んだ。